特集2026.04.22

半日で楽しむ柴又完全ガイド

帝釈天参道から江戸川まで── 柴又ゆるり散歩コース

帝釈天参道から江戸川まで── 柴又ゆるり散歩コース

寅さんの像、懐かしい参道、草だんご……柴又の魅力をぎゅっと詰め込んだ半日散歩コースを徹底ガイド。食べ歩きスポットも満載。

10:00 / 京成柴又駅

日曜日の朝、10時。京成柴又駅の改札を出ると、すでに空気が違う気がした。改札の向こうに、寅さんとさくらの銅像が見える。スニーカーのひもをしめ直して、さあ、柴又へ。

この街を歩くのは、二度目だ。最初はただ通り過ぎた。でも今日は、ちゃんと立ち止まりながら歩こうと決めている。

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帝釈天参道

帝釈天参道 の写真

駅から歩いてすぐ。「帝釈天参道」と書かれた提灯が出迎えてくれる。昭和の商店街がそのまま残っている。草だんご屋、煎餅屋、川魚料理店……どこも間口が狭くて、でもちゃんと今日も開いている。揚げかまを一つ買って、歩きながら食べた。揚げたてで、少し塩が効いている。おいしい。

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かめや蒲鉾店

かめや蒲鉾店 の写真

参道を歩いていると、「今揚げたてですよ」という声が聞こえた。断れるわけがない。串に刺さった揚げかまを手に、また歩き出す。外はあたたかくて、参道に三味線の音がどこかから流れていた。

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柴又帝釈天(題経寺)

柴又帝釈天(題経寺) の写真

参道の突き当たりに帝釈天がある。境内に入ると、急に静かになった。彫刻ギャラリーを見て回る。江戸時代の職人が一つ一つ彫り込んだ木彫りは、圧巻のひと言だった。

境内を出ると、また参道の賑わいに戻った。草だんごを追加で買って、江戸川へ向かう。

4

江戸川河川敷

江戸川河川敷 の写真

帝釈天から少し歩くと、突然、広大な河川敷が広がった。江戸川。対岸は千葉県。渡し船が一艘、ゆっくりと川を渡っていく。風が気持ちいい。ここだけ時間が違う感じがした。

柴又は、何かがあるから行く場所ではないと思う。ただ歩いて、止まって、また歩く。それだけで、なんとなく満たされて帰ってこられる。そういう街だ。また来ようと思いながら、京成柴又の駅へと戻った。